MOS 365とは?

MOS 2019との違い・資格の有効期限5年を解説

「MOS 365って、これまでのMOSと何が違うの?」

「MOSの資格には有効期限があるの?」

これからMOS(Microsoft Office Specialist)の取得を考えている方なら、気になるところではないでしょうか。

MOSは、WordやExcelなどのMicrosoft Office製品の操作スキルを証明する資格です。

これまで「MOS 2019」などのバージョンがありましたが、現在はMicrosoft 365に対応したMOS 365があります。

さらに、2025年9月24日からは、MOSに新たに5年間の有効期間が設けられました。

この記事では、MOS 365とMOS 2019の違い、そして新しく設定された有効期間について、初心者の方にもわかりやすく解説します。


MOS 365とは?

MOS 365は、Microsoft 365のOfficeアプリケーションに対応したMicrosoft Office Specialistです。

ExcelやWordなどのOfficeソフトを実際に操作する試験で、Officeの基本的な操作から、仕事で使う実践的な機能まで、幅広いスキルが問われます。

たとえばExcelでは、

  • セルやワークシートの操作
  • 数式や関数
  • 表やグラフの作成
  • データの並べ替えや管理
  • ブックの管理

など、実際のExcel操作を通してスキルが問われます。

MOSの大きな特徴は、知識を答えるだけではなく、実際にOfficeを操作してスキルを証明する資格であることです。


MOS 2019とMOS 365の違いは?

大きな違いの一つが、対象となる Office環境です。

MOS 2019は、Office 2019を対象とした資格です。

一方、MOS 365はMicrosoft 365のOfficeアプリケーションを対象としています。

Microsoft 365では、Officeの機能が継続的に更新され、新しい機能や関数が追加されています。

そのため、MOS 365では、現在のExcelやWordで使われている機能を意識した試験になっています。

Excelの出題関数にも違いがある

Excelについても、MOS 2019とMOS 365では出題範囲に違いがあります。

MOS 365 Excelでは、アソシエイトレベルの出題関数が増え、新たに4つの関数が加わっています。

追加されたのは、次の4つです。

関数 読み方・名称
SEQUENCE シーケンス
SORT ソート
RANDBETWEEN ランドビトウィーン
UNIQUE ユニーク

これらの関数は、Microsoft 365のExcelアソシエイト で出題される関数です。

つまり、MOS 365では、以前のExcel資格で学んだ内容だけではなく、現在のExcelで使われている機能も含めてスキルを確認する形になっています。


MOSに「5年間の有効期間」が設定された

MOSについて、もう一つ大きな変更があります。それが、資格の有効期間です。

2025年9月24日から、MOSには有効期間が設けられました。有効期間は、合格日から5年間です。

これからMOSを受験する方にとっては、知っておきたい重要な変更です。

2025年9月24日以降に合格した場合

合格日から5年間の有効期間が設定されます。デジタル認定証ページとデジタル認定証にも、有効期間の情報が表示されます。

2025年9月24日より前に合格した場合

有効期間は設定されません。

ここは注意してください。「MOSを持っている人は、過去に取得した資格もすべて5年で失効する」という変更ではありません。2025年9月24日より前に合格した科目には、有効期間は設定されません。


なぜMOSに5年の有効期間ができたの?

公式には、次のような目的が示されています。

公式発表より引用(2025/07/23付)

1. 認定されたスキルや知識が、常に最新の状態であることを証明するため
2. 業界標準と最新技術に対応した認定資格であり続けることを保証するため
3. 認定を受けた方の信頼性と価値をよりいっそう高めるため

ExcelやWordなどのOfficeアプリケーションは常に更新され、新しい機能や新しい関数が追加されています。すでにMOSを取得されているみなさまも、この機会にぜひ最新版のMOSにチャレンジし、現在のレベルを再確認・再証明、操作スキルのアップデートをお勧めします。

公式の説明を見ると、有効期間を設けた目的は、単純に「5年経ったら資格を失わせる」ということではありません。

現在のOffice環境に対応したスキルを証明できる資格であり続けることが、大きな目的になっています。


5年が過ぎたらMOS資格は失効する?

ここは、今回の変更で特に誤解しやすいポイントです。結論から言うと、5年が経過しても、資格そのものが無効になるわけではありません。

MOS公式のQ&Aでも、次のように説明されています。

資格の有効期間が過ぎるとどうなりますか?
合格した試験に対して、最新資格であることを示す「有効期間」が設定されるようになりましたが、資格自体が無効になるわけではありません。有効期間が経過したあともデジタル認定証には合格履歴は残ります。

つまり、「5年で資格が消える」という意味ではありません。5年を過ぎた後も、MOSに合格したという履歴そのものは残ります。

では、なぜ有効期間があるのでしょうか。それは、5年間という期間を一つの目安として、「現在のOfficeスキルをもう一度確認してみませんか?」という意味合いがあると考えるとわかりやすいでしょう。


MOS 365の「5年」は、現在のスキルを証明するため?

ここからは、ぱそトレ!先生としての考えです。

ExcelやWordは、ずっと同じ機能のままではありません。新しい関数が追加されたり、新しい機能が登場したりと、Officeそのものが変化しています。

実際、MOS 365 Excelでは、MOS 2019にはなかった関数も出題範囲に加わっています。

そう考えると、MOSに有効期間を設けることには、一つの意味があるのではないでしょうか。それは、「この人は、現在のOffice環境に対応したスキルを持っています」ということを、よりわかりやすく証明することです。

これはMOS公式が「有効期間を設けた理由はこれである」と明言している内容ではありません。あくまで私自身の考えですが、MOS 365という名称と有効期間の設定を合わせて考えると、今後のMOSは、「過去にOfficeを使えたこと」ではなく、「現在のOfficeスキルを持っていること」を証明する資格という方向に、よりはっきり変わっていくのではないかと思います。

Microsoft 365は継続的にアップデートされます。だからこそ、資格についても「いつ取得したものなのか」「どのOffice環境を対象にしたものなのか」が、これまで以上に重要になっていくのかもしれません。


履歴書には「5年後に失効」と書く必要がある?

では、MOS 365を取得した場合、履歴書にはどのように書けばよいのでしょうか。基本的には、「5年後に有効期限が切れます」といった情報まで履歴書に書く必要はありません。

たとえば、次のように記載できます。

2026年8月 Microsoft Office Specialist 365 Excel アソシエイト 取得

大切なのは、いつ、何の資格を取得したのかが採用担当者に伝わることです。特にMOS 365の場合は、取得年月を見ることで、比較的新しいOffice環境について学んでいることも伝えやすくなります。


MOSは「資格を取る」だけで終わらせない

MOSは、就職や転職の際にパソコンスキルをアピールする一つの材料になります。ただし、MOSを取得した=仕事ですぐにExcelを使いこなせるというわけではありません。

実際の仕事では、

  • 売上データを整理する
  • 表を見やすく整える
  • 関数を使って計算する
  • データを並べ替える
  • 必要な情報を探す
  • 印刷しやすい資料に整える

など、さまざまな作業があります。

MOSの学習で身につけた操作を、こうした実際の仕事で使えるスキルにつなげていくことが大切です。資格取得をゴールにするのではなく、「MOSの勉強を通して、仕事で使えるExcel・Wordの力を身につける」と考えて学習してみてください。

まとめ

  • MOS 365は、Microsoft 365環境に対応した最新の試験
  • Excel 365では SEQUENCE や UNIQUE など4つの関数が追加
  • 2025年9月24日以降の合格者には「5年」の有効期間が設定される
  • 5年過ぎても資格そのものが無効(履歴抹消)になるわけではない
  • MOSは「現在のOfficeスキルを証明する資格」へと進化している

これからMOSを取得する方は、資格そのものだけを目標にするのではなく、実際の仕事で使えるOfficeスキルを身につけることも意識して学習してみてください。